伝えること

NHKで放映された、スペースシャトルでリクエストされたウェイクアップコールソングを聴きながら、飛行士達とその家族の思いをつづる番組を見た。ちょっとシャレの効いた選曲の愉快さ、また不幸な事故に遭遇してしまった家族の気持ちがよく伝わってきて、とても感動的だった。
中でも素晴らしいと思ったのは、飛行士達が宇宙空間の中で、自分の考え方が変化してしまうほどのことに気づき、そして受け入れていたことだ。地球や宇宙は人間に様々な物事を見せているのだけど、気づける人は少数。今、宇宙に出て行ける人は、宇宙が自分達に何を見せようとしているのか、それに対して自分達は何をしなければならないのか、きちんと悟れる人たちだろう。逆に言えば、だから宇宙に行けるのかもしれない。
用意する方も受ける側をまるで選択しているかのようだし、選択された人もその重責を楽しむくらいの度量が必要なのだ。きちんと正確に伝えるというのは大変なことなのかもしれない。