開発のリズム

先日の計画ゲームの最中、ドライブ感のある開発をするには、チームのリズムをどう刻むかが鍵なんではないかとふと思いついた。というのはこのチームの今のリズムと上流とが合っていないためにうまく計画できない感じがしたからだ。

もちろん上流行程にいる人達、例えば製品責任を持っている人間や研究チーム、マーケティングには、顧客やイノベーションという独自のリズムを持っているので、彼らのリズムに開発リズムをシンクロさせれば問題なく計画できるだろう。しかしそれではチームの持つリズムを崩さなければならない。そうではなく開発チームのリズムをコントロールはするが、開発チームの最適なリズムに上流が乗っていければプロダクト全体がぐぐっと動くような強いドライブ感が得られるのではないだろうか。

ただしそうなるには信頼という糧が必要で、その信頼を得るためには開発チームが製品やマーケティングの状況をそれなりに掴む能力が必要とされる。ちょうどスーパーJAZZドラマーがリズムをコントロールしつつメンバーのインプロビゼーションに柔軟に対応していくのに似ている気がする。

私の役目はステークホルダーのリズムを検知し、そこから最適な開発のリズムを探り、チームにそのリズムわかりやすく提示することだろう。しかし現実はチームのリズムを誤って感じているチームメンバーがおり、どうしてもチーム内のリズムがばらばらになってしまっている。まずはそこからだ。