鶏卵自給率9%!?

食糧自給率を上げるのは無理だ - 成毛眞ブログ」を読んで、鶏卵の自給率が9%しかないなんて、初めて知った。というか食品の自給率に、飼料の自給率が加わるとは思ってもみなかった。ある場面では必要な数値なのだろうけど、例えば「自給率10%未満」という言葉がセンセーショナルに扱われやすいことを考えると、ここでも数字が一人歩きするのかと憤ってしまう。なぜ、「なぜ自給率をあげるのか」に議論がフォーカスされないのだろうか?

私の身近にあるソフトウエア開発メトリクスでも同じことがおきやすい。チームで何万ステップ、なんて発言すると、「そんなに作ってるんだ」と、ステップ数を上げた理由が議論の対象にならない時がある。「あそこがそんなに作っているのに、なぜうちは作れない」と話し始める上役がいそうな雰囲気である。

数字を見たとき、その数字の目的を考える癖が必要だと常に思っているのだが、数字は比較が容易なだけに上下、優劣をあてはめてしまいたくなる感情に負けてしまう。なんとかソフトウエアメトリクスに対しては、冷静に見られるようになってきたと思う。しかしそうなると、今度はほとんどのメトリクス議論で駄目出しをすることになり、理屈が通じる相手ならいいが、そうじゃないと単なるクレーマーに見られ、得なことが一つくらいしかない。全くどうすればいいんだろ。