「ライトついてますか」

著者であるワインバーグさんの件がTwitterにあがり、これまで読む機会が無かったこの本を読んでみることにした。いくつもの気づきを与えてくれた。誰もが一度は読んでおくべき本だと強く感じた。

  • 客観的温度を知ることは何の役にも立たない。
  • 設計家は常に不適合を作り出す。

不適合とはその解決策とつき合わなければならない人間とうまく合わないような解決策のこと。つまり、設計家は自分たちのもたらす結果を経験するということのまずないものである。

  • もしある人物が問題に関係があって、しかもその問題を抱えていないなら、何かをやってそれをその人物の問題にしてしまおう。

これを実践すると、学長の駐車スポットに駐車することになる。罰金はみんなでシェアすればいいから。
しかし学長は、止めた学生を退学処分にした。
この専制的アクションは、彼の問題を彼らの問題にではなく、むしろ彼ら一人ずつの問題に変えることによって、解決したのだった。問題解決を阻もうとする独裁者にとってももっとも有用な方法である。

  • 世界には2種類の人間がいる。仕事をする連中とほかの連中に仕事をさせる連中だ

ライト、ついてますか―問題発見の人間学

ライト、ついてますか―問題発見の人間学