もうけを考えないブルーベリー農場

知人のお勧めで、烏山の志鳥という場所にある「風来実」というブルーベリー農場にブルーベリー狩りをしてきた。

ブルーベリーといえば酸っぱい感じがするけど、ここのは熟していればどれも甘くておいしい。しかもいくつもの品種がところ狭しと並んでいるので、味が違うブルーベリーを楽しむことができる。そしてなによりここのご主人がとても親切で、わざわざ畑までいっしょに来て、品種の説明や栽培の難しさなどを語ってくれる。いっしょに来てもらっている間に別のお客様が来たらどうすんだろう、と心配していたが、そんな事関係なくつき合ってくれた。つまり商売っ気がない。でもそれがこの農場を、「また来たい」と思わせるものにしていると思った。

ところでこのご主人、月に1回程度はお店を閉めてブルーベリーの栽培に関するセミナーに出席しているとのことだ。ブルーベリーは栽培が難しいらしく、それゆえ独自のノウハウを持つ方がセミナー等で講演するらしい。そして徐々にコミュニティーが形作られるようなのだ。聞くと、何年か前にブルーベリーを作っていたうちの隣のおばさんも、そのコミュニティーを介してここのご主人と顔見知りらしい。そして先日の43rd toRubyで池澤さんが持ってきてくれたブルーベリーの栽培者もつながっていそうだ。というのも、ここのご主人に教えてもらった、ちょっとしゃりしゃりな食感で甘みが強いブルーベリーが、池澤さんのブルーベリーの中にもあったからだ。
コミュニティーというものは、その道に精通している人と好きでやる気のある人が何人かいさえすれば簡単にできてしまう。そしてそのつながりの輪が、ゆるいままに広がっていく、ご主人の話を聞いて、そんな様子が頭に浮かんだ。このご主人の商売ッ気のなさは、もしかするとそのコミュニティーの影響かもしれない。きっと似た方が似たような活動をしているんだろうな。

ブルーベリーは7月中頃までだそうで、いくなら今シーズンあと1回くらいだ。
この農場はこのページにも詳しく載っている。
ただご主人が、そのセミナー等で忙しい事が覆いそうで、不定期にお休みになるとのこと。できれば事前に連絡を入れて出かけられるのが良いと思う。