立秋

暦の上では立秋ということだけど、まだまだ猛暑日のニュースを多く見て、毎年のことではあるけれど、ほんとに秋が始まるのかと心配なる。でも明らかに秋に近づいていることは確かで、そんな気ついたことを2つばかし。
1つは朝方の空気感。朝5時代だと、外の空気がどこかひんやりしていて、数日前のじめっとした生暖かさがなくなってきている。お盆にかけてまた暑い朝もあるだろうけど、このひんやり感は立秋以降、初めて現れてくると思う。
もう1つは稲穂。とうとう近隣の田んぼの稲に穂が付いてきた。もちろん収穫はまだ先だけど、これも秋の始まりを知らせてくれるものの1つだ。

住んでいるのが、まわりにまだまだ田畑が多く残る場所だからだろうけど、季節を感じられるというのは豊かなことで、失いたくない、失うべきではないことだ。サンフランシスコに数ヶ月いて初めて日本の季節が2週間で変わることに気づいた。そんな日本の季節を大切にしてこなかった自分は、なんてもったいないことをしてたんだろうと思い、日本に戻ってからはアパートのベランダにプランターを並べたり、風景を中心に写真を撮ることをはじめた。普段、冷暖房完備(経費削減のあおりで、完備とまでいかないけど)の部屋で1日中、ソフトとその関連の仕事をしていると忘れてしまいがちだけど、たまに早起きしたり、庭をながめたりして、初心に戻ろうとがんばっている。何か1つでも2週に1度、感じられるようになっていることが大切なんだと思う。