「ソフトウェア品質のホンネ」、第14回、第15回「ソフトウェアテストにまつわるよくある疑問」

第14回で筆者の湯本さんがおっしゃりたかったことはみんなで「最適」を共有することであり、共有できている人達から「テストはどの程度やれば十分なのか?」という質問が発せられることはない、ということだろうと、いつもの #お昼休み会議 で共有した。そして第15回を読んで私は「最適」の共有はできていて当たり前で、第15回のお題である「テストを委託した時のチェックはどのようにすればよいのか?」という質問はその当たり前ができていないことの証明になる、と考えてみた。どうもそのようなことを筆者は意図していないだろうと言う意見があり、私も大方それに同意だけど,当たり前と思える状態は悪い事ではないと思っている。

理想的な開発チームの状態を考える時に,ケントベックの白い本

XPエクストリーム・プログラミング入門―ソフトウェア開発の究極の手法

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に書かれている内容から、その開発に携わる人達が各々チームのメンバーだと言える気持ちとチーム内の最適な役割分担が必要だとの考えに至っている。湯本さんの記事はその理想的なチーム像を再定義していると感じる。また湯本さんに限らず多くの人が記事にしたり発言している。もうちょっとお腹いっぱいではある。
それらのパターンとして仕様を考え決める人達、テストをする人達と実際にコードを考え書く人達との間にできる溝を言及している。自分も常々いっしょにやれればいいのにと思いつつも、自分が仕様を考える役目を持っているので、私と同じく仕様を考える人達と作る人の間に自ら溝を掘ってしまっている。お腹いっぱいと言いつつも理想像を必要としているのは実は自分だったりする。とほほほ。
理想を忘れないように、そこにいくにはどうすればいいのかを考える習慣がとても大事なんだと思っている。