Doingを分割

別の案として、Doingに進捗(例えば70%、50%、30%)を入れて、実質3つ程度に分割してはどうかとの提案があった。上と同じよう動的な要素を入れることにおもしろさを感じたが、私のスタンスからはずれるので提案を却下させてもらった。
進捗を示すことの問題点は、1つはパーセンテージがリニアではなく後半に行くに従って圧縮されることだ。もう1つはカンバンがスケジュール管理になり、真実が隠されやすくなることだ。たとえ他意がなくても100%を見積もりで割った値で進ませたいという意識が強く出てしまい、遅れることが悪に取られてしまうことになりかねない。そうなるとほんとの進み具合が見えなくなる。
Doingには実は様々なフェーズが入っているが、それは開発者に任せてことになる、つまり開発者自身が責任を持つことになる。進捗のパーセント表示には、実はその責任の一部をステークホルダーに移譲したという安心感を感じるのかもしれない。
自らを律することをベースとした開発では、やはり分割しない1つのDoingが大きな効果になると考えている。